エラー表示でバックアップに失敗していた WordPress プラグイン「BackWPup」の設定を変更して再開

「なにごとも経験」ブログを運営するサーバーを移したことは紹介しました。

どのデータでブログを再生できるか確認

記事でも書いたように移転作業は半日で終了し、目的だった

「なにしろパソコン.com」と「なにことも経験」ブログは別々のサーバーで運用したい

を実現できて非常に満足しています。

 

特に「3つのポイント」として挙げていた1と2は実現できました。

  1. 実績ある 2社のサーバーを使うことで、同時にダウンするのを防ぐ
  2. 一方のバックアップを使って、もう片方で再生できるか検証できる
  3. 一方がダウンしても、もう片方でバックアップを使って再開できる

特によかったのは

どのデータを移管すればブログを再生できるか検証できた

ことで、それを自分で実際にやったことに意味があります。

 

ネット上の情報で「知っていること」と、それが本当に「できること」とは大きな違いで、やはり自分でやってみないと確信は持てないからです。

バックアップしたデータを使って、もう一方のサーバーで再生できると実感できた安心感は大きいです。

 

となると、あとは日々、必要なデータを自動で確実&安全にバックアップする方法を確立するだけです。

ブログ移管に必要なデータはシンプル

実際に WordPress でブログを「エックスサーバー」に移管時に「さくらインターネット」から FTP ソフトでダウンロードしたデータは以下の通りです。

「wp-content」ファルダー内の

  • 「plugins」フォルダー(とりあえず全部)
  • 「themes」フォルダー(使用中の「BlogPress」だけ)
  • 「uploads」フォルダー(とりあえず全部)

そして

  • 「wp-config.php」ファイル
  • 「sql ファイル」
    データベース(MySQL)から「phpMyAdmin」でエクスポートしたもの

「sql ファイル」の「phpMyAdmin」を使ったエクスポート作業も難しくはありません。

2016-04-07 08.43.24

 

これらを移管し、「wp-config.php」ファイルを「エックスサーバー」用に書き換え、ほぼ完全に移管できました。

詳しくは以下の「エックススサーバー」のオンラインマニュアルを見ながらやれば間違いないです。

とにかく、上記の最新データをバックアップしておけば再生できました。

「BackWPup」によるバックアップ失敗の原因

「エックスサーバー」には「自動バックアップ」機能が標準で付いています。

サーバー上のデータは、1日1回、バックアップ専用サーバーに自動でコピーしており、全サーバープランともサーバー領域のWeb・メールデータ「過去7日分」、MySQLデータベース「過去14日分」のデータを保持しています。

 

これはこれで心強いのですが、そのデータの利用には手数料がかかります。

バックアップデータの提供の際には、下記の通りデータ提供1回ごとに手数料が必要です。

  • サーバー領域データ … ご指定の日のWeb・メールデータ(税込10,800円)
  • MySQLデータベース … ご指定の日の特定のデータベース1つ(税込5,400円)

本当に困ったときは、これくらい安いものですが、毎日のバックアップは自分の手元に自動保存して、いつでも使えるようにしたいものです。

 

となると、やはり WordPress のバックアップしたデータを Dropbox に自動で保存できるプラグイン「BackWPup」がポイントになってきます。

ところが、このプラグインがあるときからエラー表示で機能しなくなり、Dropbox にバックアップされなくなっていたわけです。

これでは、まったく意味がありません。

 

そこで「ERROR」となったログを確認しました。

[03:00:19] 1. Try to backup database …
[03:00:19] Connected to database xxxxxx on mysql000.db.sakura.ne.jp
[03:00:47] Added database dump “xxxxxx.sql” with 142.98 MB to backup file list
[03:00:47] Database backup done!
[03:00:47] 1. Trying to make a list of folders to back up …
[03:00:49] Added “wp-config.php” to backup file list
[03:00:49] 523 folders to backup.
[03:00:49] 1. Trying to generate a manifest file …
[03:00:49] Added manifest.json file with 5.50 kB to backup file list.
[03:00:49] 1. Trying to create backup archive …
[03:00:49] Compressing files as ZipArchive. Please be patient, this may take a moment.
[03:32:01] Backup archive created.
[03:32:01] Archive size is 2.40 GB.
[03:32:01] 36168 Files with 3.33 GB in Archive.
[03:32:01] 1. Try to send backup file to Dropbox …
[03:32:02] Authenticated with Dropbox of user: xxxxxx
[03:32:02] Uploading to Dropbox …
[04:06:15] WARNING: Job restarts due to inactivity for more than 5 minutes.
[04:06:15] 2. Try to send backup file to Dropbox …
[04:06:16] Authenticated with Dropbox of user: xxxxxx
[04:06:16] Uploading to Dropbox …
[06:09:40] ERROR: Aborted by user!

 

どうやらバックアップデータを圧縮するところまではできていて、Dropbox へのアップロードで止まっていたようです。

具体的には 3.33GB のバックアップファイルを 2.40GB に圧縮するのに 30分かかり、圧縮後、2時間かかっても Dropbox にはアップロードできなかったわけです。

 

つまり原因は

バックアップの圧縮データファイルの容量が大きすぎる

と考えて間違いないでしょう。

毎回、画像ファイルのバックアップは不要

移管用にバックアップしたフォルダーやデータの容量を確認すると

  • 「plugins」フォルダー … 21.1MB
  • 「themes」フォルダー … 628KB
  • 「uploads」フォルダー … 2.99GB
  • 「wp-config.php」ファイル … 145MB

ということで「uploads」フォルダーが容量を食っているのは明らかです。

 

さらに以下の 3つのフォルダーでほとんどが占められていました。

  • 「2014」 … 756MB
  • 「2015」 … 1.75GB
  • 「2016」 … 507MB

つまり、2014年、2015年という、一度、バックアップしておけば変化のない画像データを毎回、圧縮して Dropbox にアップロードしようとしていたわけです。

 

そこで「BackWPup」の設定画面を確認してみると、バックアップから除くフォルダーを指定できることが分かりました。

2016-04-07-09.35.33

そこで「2016」だけ残し、

「2014」「2015」は別途、バックアップした上で、上記設定で毎回のバックアップフォルダーからは除外

しました。

Dropbox への自動バックアップに成功

結果として「BackWPup」による Dropbox へのバックアップは無事に成功。

2016-04-07 09.44.24

 

とりあえず、Dropbox には残り容量に限りがあるので 3日分のバックアップデータが保存されるように設定しました。

2016-04-07 09.57.51

数日して問題に気付く、という可能性もあると考えました。

 

念のためログを見ると、705.44MB のバックアップファイルを 471.06MB に圧縮するのに 2分10秒、圧縮後、20分で Dropbox にアップロードできています。


[03:00:18] 1. Trying to create backup archive …
[03:00:18] Compressing files as ZipArchive. Please be patient, this may take a moment.
[03:02:29] Backup archive created.
[03:02:29] Archive size is 471.06 MB.
[03:02:29] 10908 Files with 705.44 MB in Archive.
[03:02:30] 1. Try to send backup file to Dropbox …
[03:02:30] Authenticated with Dropbox of user: xxxxxx
[03:02:30] Uploading to Dropbox …
[03:22:33] Backup transferred to https://content.dropboxapi.com/1/files/sandbox/backup/backwpup_20160407.zip
[03:22:34] Job done in 1352 seconds.

これならサーバーへの負担も少なくて大丈夫でしょう。

ひとまず「なにごとも経験」については安心

これで「なにごとも経験」ブログの運営については理想的な状態になりました。

  • エックスサーバーで、より快適に運営できるようになった
  • 「なにパソ.com」とは別サーバーで相互に影響しない
  • バックアップに必要なデータと手順の検証ができた
  • いざというときの自動バックアップ体制も再開できた
  • 万が一のときも「さくらインターネット」で再生できる

あとは、本当はこっちのほうが大事なのですが「なにしろパソコン.com」のバックアップ体制の見直しもします。

もちろん、現在もきちんとバックアップはしていますが、せっかく「エックスサーバー」を立ち上げたので、WordPress 同様、MovableType でも移管できることを確認する予定です。

 

そうすれば完全に「なにパソ.com」サイトと「なにごとも経験」ブログの「二重化」が完成することになります。

本来は、もっと早く取り組むべき課題でしたが、とにかく「さくらインターネット」で問題なく動いている今のうちにやっておきます。

 

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