[Apple Music] iTunes の所蔵曲を iCloud ミュージックライブラリ経由で iPhone 再生できるメリットと課題

「Apple Music」のトライアルで便利に感じたのはパソコンの iTunes で大量に蓄積してきた曲を別のパソコンや iPhone でも聴けるようになったことです。 

「iCloudミュージックライブラリ」で 5台まで共有

「Apple Music」では「iCloudミュージックライブラリ」を経由して、複数台のパソコンの「iTunes」や iPhone の「ミュージック」アプリで全曲を共有して聴くことができます。

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5台までということなので、2台のパソコンと 2台の iPhone で試してみましたが、問題なく共有、再生できました。

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小田和正さんのソロアルバム CD はすべて購入して持っていますが、現在、Apple Music では扱っていません。

つまり、これらの曲が聴けたということは、Apple Music で扱っていない所蔵曲でも共有できるということです。

 

ただし、基本的には一度に再生できるのは 1台だけです。2台目で再生しようとすると、もう一台の再生が止まります。

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いろいろ実験していると、タイミングによっては 2台以上で再生できることもあるので、あまり厳密な仕組みではないのかもしれません。

Apple Music で扱っていない曲はアップロードされる

本当にすべての所蔵曲が「iCloudミュージックライブラリ」にアップロードされているのか気になります。そこで絶対に私しか持っていない曲が共有できているか確認してみました。

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私が学生時代に歌ったオリジナルをカセットテープからデジタル化した曲です。超レアものです。

ちゃんと iPhone で再生できたので「iTunes Store」にない曲でも、自分の所蔵曲は「iCloudミュージックライブラリ」にアップロードされることが証明されました。

 

逆に、すでに Apple Music で扱っている所蔵曲はアップロードされないようです。これは「バックアップ」として使おうと考えた場合に問題があります。

 

Apple Music で扱っている曲は所蔵しているファイルがアップロードされない、ということは、いざというときダウンロードできるのは所蔵曲でも使用制限のかかったファイルになるということです。

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Apple Music を継続していれば使えますが、やめてしまったら再生できなくファイルはバックアップとしては不十分です。

所蔵曲は保護なしのファイルをダウンロードできるようにして欲しいですが、それが「iTunes match」だといわれたらそれまでです…。

間違った曲が紐づけられることもある

さらに実際に共有すると、いくつか面倒なことがありました。

  • アルバムアートワークが引き継がれず、表示されない
  • 別のアーティストのアルバムアートワークが表示される
  • 間違って紐づけられた曲が再生される

 

まあ、アルバムアートワークが違うくらいは「ご愛嬌」の範囲で許せます。

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また、オリジナルのファイルがある iTunes で「オプション」の「アートワーク」を一度、切り取って、再度、貼り付けて「OK」すれば、正しく表示できることもあります。

 

一方、どうにも困るのが「Apple Music」にないはずの曲に、まったく違う曲が紐づけられている場合です。

 

たとえば小田和正さんのアルバム「小田日和」の「この街」を再生したとき、小林幸子さんの歌声が流れてきたときには失笑してしまいました。

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どうやら「この地球(ほし)に生まれて」という曲のようです。

 

アーティスト名の最初が「小」で、曲タイトルの頭も「この」と共通してはいますが、これでよく間違えられるものだと呆れます。

いったん元の iTunes から曲を削除して、再度、読み込み直してみるなど、いろいろやったのですが、小林幸子さん、さすがの粘り腰で消えません。

時間が解決してくれる?

最悪の「オリジナルファイルが置き換えられる」ということはなさそうですが、それにしてもせっかく共有できても、これではガッカリです。

早く、多くのレーベル、アーティストが Apple Music で楽しめるようになり、間違った紐付けがなくなるようにしていただきたいものです。

 

多くの試用者が有料化まで、あと2ヶ月ちょっと。頑張れアップル。

 

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