Surface Pro 3 のメリットとデメリット、購入後1ヶ月レビュー

Windowsタブレット「Surface Pro 3」が7月17日に届いて、ちょうど1ヵ月経ちました。

私の場合、サブマシンとしてですが、ほぼ毎日、利用して、外出先にも持ち歩いてきたので、その使用感想レビューを書いてみたいと思います。

気に入った点

「パソコン」としてのデザイン

好みはあると思いますが、私は本体とタイプカバーを合体させた状態で「パソコン」として十分にカッコいいと思います。

タブレット単体だと「普通」ですが、私は圧倒的に「パソコン」として使っているので、タイプカバーの色もオシャレに感じるし、合体させたときに安っぽく感じないのが嬉しいです。

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自分でいうのもなんですが、紫のタイプカバー、気に入っています。

角度の変えられるキックスタンド

今回、キックスタンドの角度が自由に調整できることが売りの一つでしたが、確かに自由に角度が変えられるのは助かります。

特に外出先では、いろんな高さの机やイスで使うことになるので微調整できるのは使いやすいです。

また、ときどきタブレットとして、机の上や膝の上において使うのですが、キックスタンドを最大に開いたときの角度が、タッチ操作に実に「いい塩梅」なのでよくできていると感じます。

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数か月、数年と使っていても、いまのような感じで角度調整ができるかだけが気になります。

「パソコン」としての能力

当然といえば当然ですが、Core i5、メモリー 8GB、SSD 256GB、そして 12 インチ、2160 x 1440 のディスプレイなので、パソコンとして基本能力で不満に感じることはありません。

ブラウザーでのサイト閲覧、メーラー、エクセル、エディターなど日常的な利用はもちろん、DreamWeaver といったちょっと馬力のいる作業でも問題なく、複数のウインドウを開いても狭く感じません。

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DreamWeaver など、メニューの文字が小さくなりすぎて使いづらくなるアプリもありますが、外出時で短期間の使用なら大丈夫なレベルです。

もし、会社でメインとして使えと言われたら、外付けモニターを付けてもらいますが、それはいままでのノートパソコンでも同じことをしてきました。

 

また、縦横比 3:2 も使いやすくていいです。特にパソコンとして使うとき縦方向に表示される情報が多いのは使いやすいです。エクセルの表などで、特にその恩恵を感じます。

そしてタブレットのときも、縦長で使ったときにブラウジングで横に表示が窮屈ではないのはいい感じです。

キーボードとしてのタイプカバー

心配していたタイプカバーでの文字入力ですが、日頃からタイピングが早いわけでもない私にとっては問題なく使えるレベルでした。

唯一、ファンクションキーが「Fn」キーと同時に押すのだけが不満でしたが、固定できる方法があったので、これもクリアできました。

思った以上に本体とカチッと確実に連結できるのが気持ちいいです。少し傾きが付けられる工夫も好きです。

気になる点

「タブレット」として重さ、薄さ

タイプカバー(295 g)と合わせて 1.1kg ということでノートパソコンとしては決して重くないと思いますが、タブレット単体として 800g は重いです。

特に左手で持って、右手でタッチ操作するときなどは、ズシッと重さを感じます。立ったままカバンからサッと取り出して気軽に… という使い方は無理です。

これは次期CPU「Core M」が搭載されるかもしれない Surface Pro 4 に期待するしかないでしょう。

しばらく起動しない現象

すでに記事にもしたように、電源ボタンを押しても、まったく起動しない現象が起きて冷や汗をかきました。

ツー ボタンによる完全なシャットダウンが効果がありそうだという結論にはしていますが、確証がないので、長期の出張などで Surface だけ持っていって起動しなくなったら、と考えると非常に不安です。

 

通常のノートパソコンのように状態表示をするランプがないので、現在の状態がさっぱり分からないし、いったんバッテリーを外してみる、といった切り分けができないのがつらいところです。

状態ランプを付けないまでも、たとえば電源コネクターの白いランプを2つにして、その点灯で電源の状態や充電レベルを伝えるような工夫が欲しいです。

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そもそも、そのランプの向きを手前にして欲しいです。

熱問題、バッテリーの持ち

購入当初は本体の Windowsボタン右横あたりの裏版が熱くなりすぎて、温度計のような画面表示が出て止まったり、フリーズするといったことが何度か起きました。

徐々に落ち着くのか、最近ではフリーズまではいかなくなりましたが、それはそれで不気味です。まあ、CPU の仕様から考えると無理もないとは思いますが、改善が必要な気がします。

 

さらにバッテリーの持ちもそれほどはよくないと思います。4時間も使うと電池の残りが気になるので、これは改善の余地ありです。特にタブレットとして使うなら 1日は持って欲しいです。

どちらにせよ、これも「Core M」待ちかもしれません。

値段

もう買ってしまったわけですが、やはり使っていると感じるのが、ノートパソコンとしては妥当な価格とも思うのですが、タブレットとして考えると高すぎます。

Windows 8.1 with Bing」でちっとも構わないので本体が 10万円を切る値段を中心にしていただきたいです。

細かい点

以下は個人的な要望です。

  • USBポートは Windowsボタンの左側に位置して欲しい
  • USBポートはどちら向きでもさせるようにして欲しい
  • いっそのこと USBポートは 2つにして欲しい
  • 縦長タブレットで使うときもキックスタンドで角度調整したい
  • 縦長に画面を使うときにもタイプカバーと合体して使いたい
  • タイプカバーのタッチパッドにホイールボタン機能が欲しい
  • セキュリティスロットがあると嬉しい

総合的には…

個人的にはサブで使うノートパソコンとして「しばらく起動しない現象」の不安を除いては合格点を出せると思います。私は Surfaceペンを使わないのですが、ペンを使う人はさらに評価が高いかもしれません。

一方で「タブレットとして」はまったく不満です。せめて 600g 以下で 1日充電なしで使えないと厳しいです。「これさえあれば」と謳うのであればタブレットとしては、もっともっと努力すべきでしょう。

 

何度も書いたように「Core M」が登場してバッテリーの持ちがよくなり、熱問題がなくなり、さらにファンレスなどで薄型軽量化ができれば Surface Pro 4 はタブレットとしてもかなり期待できるのではないでしょうか。

毎年、買い替えるわけにはいきませんが、とにかく頑張れ、マイクロソフト!

追記1.Surface 関連記事の紹介

ナビゲーションメニューに「Surface」カテゴリーを追加しました。

さらに「Surface」カテゴリーの中でアクセス数が多い順に記事を表示するページも作成しました。

何かの参考になれば幸いです。

追記2.ドッキングステーションは便利

Surface Pro 3 をデスクトップパソコンとして使いたいなら必需品なのがドッキングステーションです。

少々、お高いですが、結局、買ってしまいました。

いまでは、もっと早く買っておけばよかったと思っています。

 

 

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