「定年後」を読んで 60歳までの、そして 60歳からの生き方を見つめ直してみました

50歳になって会社員から個人事業主へと独立したこともあり、初年度に「50歳からの」系書物はひと通り読みました。

「なるほど!」と取り入れた内容もあれば「それは違うかも」とツッコミたい部分もありましたが、ちょうど 50歳という節目に自問自答するための参考本としては、どれもよかったと感じています。

どれか 1冊というより、やはり読み比べることで、いろんな考え方に触れられてよかったです。そして「共通点」が重要だったりもします。

50歳から 3年が経って振り返ると

そうこうしているうちに、あっという間に 3年が過ぎ、現在は 53歳。

おかげさまで破たんすることなく、ちゃんと生活できています。

 

体調のほうも 2年目に一度、夏かぜでダウンしただけで、健康そのもの。

その夏かぜでも病院に行くほどではなく、まったくの医者いらずです。

 

これは「1日2食」や「朝 5時起き」「ウォーキング」「朝のラジオ体操」「スポーツジム通い」といった生活習慣を身に付けた賜物でしょう。

もちろん微調整はしていますが、いまもすべて楽しく続けています。

こういった生活ができるようになったのも、まず最初に「50歳からの」系書物で「心構え」ができていたからに違いありません。

これから定年の年齢 60歳に向けて

独立してしまったので私にはもう「定年」はありません。でも、多くの人が定年となる年齢の「60歳」が次なる大きな節目であることは間違いありません。

50歳からの 3年間で個人事業主としてやっていける基盤と自信、経験ができたので、いまが次の 3年、さらに 60歳までの 7年をどう過ごすかを見直すタイミングではないかと感じていました。

 

そんなとき書店で「定年後 – 50歳からの生き方、終わり方」という本のタイトルが目に入ったので買ってきたわけです。

久しぶりの「50歳からの」本です。

 

例によって「なるほど!」とうなづいたり「それはどうかな?」と苦笑いしたりしながら 3時間ほどで読了しました。

60歳からの自由時間は 8万時間

「定年後」を読み終わって最初に感じたのが

50歳で独立できて、早くリスタートできてよかった!

ということです。

 

あのとき独立していなければ何の準備もせずに 60歳を迎え、この本に書かれていたような問題に遭遇していた可能性が高いです。

それが前倒しで 50歳で人生を見つめ直し、生活を立て直すことができたのですから本当にラッキーでした。毎日が楽しいです。

 

さて、本のプロローグにも本編にも

60歳からの人生における自由時間は8万時間もある。これは20歳から働いて60歳まで40年間勤めた総労働時間よりも多い。

という印象的なフレーズが出てきます。

 

これは非常に重要で、60歳からでも、ひと花もふた花も咲かせる時間は十分にある、ということです。

もちろん、その時間を活かせるかどうかは本人次第。当然です。

 

また第 4章に出てくる

ひと区切りつくまで 3年

というフレーズも心に残りました。

 

この「3年」という年数は私にも

  • 1年目は分からないことばかり
  • 2年目は 1年目の経験を活かせる
  • 3年目は自分らしさも加えられる

といった実感があります。米国に 2年駐在して帰任が決まったときも、あと 1年あればと痛切に感じました。「石の上にも 3年」とはよく言ったものです。

とにかく、この歳になると 1年はあっという間ですが、さすがに 3年あればゼロからひとつ大きなことができそうです。

終わりよければすべてよし

この冬で 54歳。これから 60歳から始まる「黄金の 15年」に向けて 6年ちょっとあります。3年区切りだと 2回まわせる期間があります。

これまでの 3年が助走で、これからの 2回の 3年でホップ、ステップ、そして 60歳から大ジャンプしたいですね。

もちろん健康のことや家族のことで思った通りに時間が使えるとは限りませんが、それを考え出すとなにもできなくなります。

 

独立後、年初に 1年単位の目標は軽く立てていましたが、3年単位の目標も立ててみるつもりです。

さすがに、それ以上先のことは不確定要素が多すぎますが、60歳から何をしたいかも考えたいですね。

 

ということで「定年後」という一冊は、60歳までの過ごし方、そして60歳からを考えるいいキッカケを与えてくれました。

なんとか「終わりよければすべてよし」という人生にしたいものです。

 

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